根拠2:電力中央研究所が20年間にわたってホルミシス効果を証明しようとしたが、できなかった
ホルミシス効果は提唱以降、提唱者のラッキー氏を含めてそれを肯定する科学論文が全く発表されていません。
国内でも電力会社が中心となってホルミンス効果を証明しようとする試みがありました。電力会社にとってはホルミシス効果が存在すれば原子力発電所の運転に地元の理解が得られやすくなります。8電力会社が共同で運営する電力中央研究所では1993年から14研究機関にホルミシス効果を実証する研究に資金提供を始め、さらに2000年からは理事長直轄の低線量放射線研究センターを設置し、ホルミシス効果を実証しようとしました。
しかしその研究結果でホルミシス効果を証明することはできず、2014年に「ホルミシス効果を低線量放射線の影響として一般化し、放射線リスクの評価に取り入れることは難しい。」という結論を出しました。
電力中央研究所のような豊富な人材・潤沢な研究資金・高度な分析装置を持つ研究所で20年間以上研究を続けてホルミシス効果が実証できなかったのですから、日本中の誰もが研究しても実証できないでしょう。すなわちホルミシス効果は存在しません。
参照:
電力中央研究所 原子力技術研究所 放射線安全研究センター
放射線ホルミシス効果に関する見解