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放射性物質の後ろについている数字は?

放射線関連のニュースを耳にする時、ラドン222やセシウム137のように原子名+番号と記されていることがあるかと思います。この番号は質量数と呼ばれるものです。

この宇宙には水素、酸素、炭素などの様々な原子が存在していますが、同じ種類の原子同士であっても重さが異なる原子が存在します。

この重さの違いを生み出すのは原子核内の中性子の数の違いです。例えば水素の場合、単に水素と呼ばれる水素1は陽子1個のみで構成されていて、これに中性子1個が加わると陽子1個中性子1個となって水素2(重水素・デューテリウム)、さらに中性子1個が加わると陽子1個中性子2個となって水素3(三重水素・トリチウム)と呼ばれます。陽子の数が同じであれば化学的な特性は同じですが、中性子の数が違うと物理的な特性が異なります。水素も重水素も三重水素も化学的な視点で見れば全て同じ「水素」で違いはありません。しかし物理的な視点ではそれぞれ質量が異なり、またこの3種の中で放射線を出すのは三重水素だけとなります。

これら中性子の数が異なる物質は同位体と呼ばれており、特に放射線を出すものは放射性同位体と呼ばれています。陽子と中性子の質量はほぼ等しく陽子数と中性子数の和は原子核の質量にほぼ比例することから、陽子数+中性子数を質量数と呼んで区別しています。

同位体は全ての原子に存在しています。例えばウランの陽子数は92ですが、地球に存在する天然ウランは核分裂を起こさないウラン238(中性子数146)が99.3%と核分裂を起こすので原子炉や原爆に使えるウラン235(中性子数143)が0.7%存在します。他にも昨今で話題となっている陽子数38中性子52のストロンチウム90や陽子数55中性子数82のセシウム137、そして我が社が考える肺がん・大腸がん・胃がんの原因物質である陽子数86中性子数136のラドン222などが存在します。

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