福島第一原発事故や原子爆弾など、テレビやネット記事で原子力関連のニュースを眺めていますとセシウム137やトリチウムといった「放射性物質」の名称、「放射能」もしくは「放射線」といった単語を目にする機会があると思います。そして「放射性物質や放射線は原発や原爆から出て来るよくわからない魔法のようなもので、身体の中に入ったり、当たったりするとがんなどの健康被害が出る」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そのイメージは一部正しい部分があると同時に、明らかに間違っている部分も含んでいます。
放射性物質や放射線は、普段それらの存在を意識していない人たちの想像以上に身近に存在していて、私たちの身体へ常に影響を与えています。
放射線に中には電極で加速させた電子の軌道を強引に曲げた時に発生させてレントゲン撮影などに利用するX線や荷電粒子を加速器の強力な磁場を使って加速させて物理学の実験などに利用する加速器放射線がありますが、本ホームページでは放射線の中でも「私たちの身の回りにも存在している放射性物質から飛び出してくる放射線」と「がんとの関係性」を主に取り扱っていきます。