原因が分かれば対策は簡単
前ページまでに肺がんの原因はタバコだけでなく空気中に存在している天然の放射性物質ラドンであり、ラドン濃度が高くなれば肺がんになりやすくなること、近年このラドンが一般の住宅でもエアコンの普及等によって溜まりやすくなり近年の肺がん死者増加の原因になっていることを解説してきました。
2026年現在の肺がんの5年生存率は初期がんであれば80%程度ですが、末期になると10%を切っており、肺がん全体では40%~50%という高い水準になっています。
そして治療には昔と変わらず多額の医療費が必要になります。
どんなに医療が発達してがんの治療が出来るようになったとしても、そもそもがんにならないように予防する以上の対策はありません。
タバコに関してはこれまで長年に渡って行われてきた禁煙キャンペーンや発がん性物質の含有量減少によって対策が行われてきました。それでもなお肺がんが増加し続けている現状ではタバコ以外の原因、その筆頭と言えるラドンにも目を向ける必要があります。
肺がん増加はラドンによるものである、という原因が分かれば対策は可能で、簡単に行うことができるのに加え、すでに日本以外の世界各国では行われているものも存在します。
ラドン対策の一例として下図のように部屋の出来るだけ低い場所に排気口を設けて、空気よりも重いラドンを効率よく排出することは、今後の肺がん予防において極めて有効です。
ラドン対策の一例

まず身の回りの空気の中にラドンがどのくらい含まれているかを把握し、少しでもラドンによる影響を少なくして肺がんの発生率を抑える対策を行うことは非常に大切となります。


