~がん死者を毎年50万人減らす会社~

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5.結論:現代日本の空調システムががんの発生を増やしてしまった

上の2つのグラフは国内におけるルームエアコンの普及率を示したグラフと、国内における年間肺がん死亡者数のグラフです。

現代日本の住宅ではルームエアコンが広く普及しており、窓を開けることはほとんどなくなりました。そもそも窓が開かない建物も増えています。そしてエアコンの効率を良くするために建物全体の気密性が高まり、シックハウス症候群対策も兼ねて部屋ごとに空気を入れ替えるための給気口と排気口が付けられるようになりましたが、その位置はほとんどの場合天井に設置してあることが問題です。これでは空気よりも重いラドンに対して最悪の空調システムであると言えます。

まるで沈殿槽のような現代日本の住宅

空気より重いラドンは室内の空気の流れが少なくならば、重力の法則に従って部屋の底部(床付近)に溜まやすくなり、逆に部屋の上部の天井付近のラドン濃度は低下します。このような状況で天井に設置した換気装置を起動させてしまったら、給気口からラドンを含んだ屋外の空気を取り入れつつ、排気口からラドン濃度の低い綺麗な空気を屋外に捨ててしまうことになります。

いわば浄水場の沈殿槽の底に溜まった泥やゴミを含んだ水を飲料水に使い、上澄みの綺麗な水を捨てるようなものです。

この天井換気装置によるラドン濃度のやり取りは給気口と排気口のラドン濃度が一致するまで続くため、室内の平均ラドン濃度はさらに上昇します。そして平衡状態になった時に部屋の底部のラドン濃度は最悪の場合には屋外の100倍近くになります。とりわけ空気をかき混ぜる人の動きが無くなった寝室で布団を敷いて寝る人や背の低い乳幼児に対する影響が大きくなります。このような部屋に毎日24時間過ごすだけで肺がん死者数は1億人あたり60万人になります。これは福島第一原発周辺の帰宅困難区域の基準を上回る値です。

  • かつて日本の住宅内のラドン濃度は屋外とほとんど差は無かったが、エアコンの普及をきっかけに気密性が向上し、ラドンを溜め込みやすい構造になってしまった。
  • 特に換気装置の排気口が天井にしか場合、上澄みのラドン濃度の低い空気ばかりを排出してしまって室内のラドン濃度を全体的に高めしまう。
  • ラドンは空気の約7.5倍重いため、床に布団を敷いて眠る人や背の低い乳幼児絵の影響が大きい。
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