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最も身近な放射性物質、その名はラドン

本ホームページでは弊社が一番がんの発生を引き起こしていると考えているα線放出核種、とりわけ最も身近な放射性物質と言えるラドン222とその娘核種についてたびたび取り上げていきます。ラドンには質量数の異なる放射性同位体としてラドン220(トロン)も放射線を出すことで有名ですが、ここでは割愛させていただきます。

ラドンは原子番号86の元素であり、原子1つで分子を形作る単原子分子として存在しています。1気圧下における融点は-71.15℃で、常温では目に見えず、また臭いもしない気体であることから、人間が直接知覚することは出来ません。しかしラドンの大部分を占める同位体ラドン222は半減期3.8日でα崩壊を起こす放射性物質として知られており、比較的半減期の長い鉛210になるまでの計3本のα線を出します。ラドンはマントル内のウランから発生し、私たちの身の回りの空気の中に普通に存在していることからも、人類にとって最も身近な放射性物質の1つであると言えます。

ラドンが属する不活性ガス元素は原子を構成する外側の電子たちが非常に安定しているため、ラドンも同様に水に溶けてイオン化したり、酸素と反応して燃焼したりせず、他の物質とほとんど化学反応を起こしません。そのことからラドンは他の大気汚染物質とは異なり、ィルターや吸着剤等による化学的な方法での除去が不可能な元素です。そしてラドンは空気の7.5倍の密度を持つ非常に重たい気体であるため、洞窟や地下室など気密性の高い空間では底部に集まりやすいという特徴もあります。

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